41-1.民さんの This is “IT”


グリーンキーパーの野帳付録spin off
2010年3月号 41.芝生のレシピは麻薬のように より............




41-1.民さんの This is “IT”



......フェアウエイの排水工事  「うわぁ〜 良くするための工事で こんなにグチャグチャにしちゃって良いのかなぁ(泣 」
sibatamiさん、ちょうど良いところで会えたよ。そう云えば 猪にパンチして折れた拳は大丈夫かい?」
 ちくしょう、フロントの若い衆まいったのおしゃべりめ。
 ......ってか、親方sibakuroの言ってた様に やっぱりパッテンは厄場だよ
 にこにこしながらsibatamiの方に歩いてくるのは支配人だった............


40-6.春から 拳に物を言わせて


グリーンキーパーの野帳付録spin off
2010年2月号 40.塩ょっぱさも中くらいなりおらが春 より............




40-6.春から 拳に物を言わせて




《前回を御覧でない方はこちらから............》

「ちょっ、sibatamiさん下がってこないでよ。また罠の広場に逆戻りだよ・・・・・・」
ぶほぶほ、、、、と云う猪の鼻息とも鳴き声とも着かぬそれと 足音が近づいてくるのに、sibatamiは尻に縋り付いて鳴き声を上げる若い衆まいったに阻まれては藪に頭を突っ込んだまんま 後ろに下がれずにいた。


40-5.チャンスはピンチ


グリーンキーパーの野帳付録spin off
2010年2月号 40.塩ょっぱさも中くらいなりおらが春 より............




40-5.チャンスはピンチ




《前回を御覧でない方はこちらから............》

「・・・・・・そっちに行ったぞっ」
 ――――――――親爺おやっさんの割れ鐘のような声と、猛然と迫ってくるなにもの、、、、かの藪を割り進む音に、俺たちは悲鳴を上げる間もなく一散に、それこそ蜘蛛の子を散らすようにその場を逃げ出していた............


40-4.藪を突きて 何出ずる


グリーンキーパーの野帳付録spin off
2010年2月号 40.塩ょっぱさも中くらいなりおらが春 より............




40-4.藪を突きて 何出ずる




《前回を御覧でない方はこちらから............》

「駄目だよ。さくら、、、なんか連れてきたって。栗鼠か狸か、良いところ雉でも追い出せば上出来の口だ」
 ――――――――喜多sibakitaさんが、嫌がるさくらいぬを 無理矢理軽トラックの荷台に載せて、自分も荷台でこれを抱き抱えて現場に連れてきては これを とっつぁんと親爺おやっさんに嗤われていたんだが。さくら、、、奴、軽トラックが止まった瞬間に喜多sibakitaさんの腕をすり抜けて荷台から飛び降りると藪に消えてしまって、それっきりになってしまっていた


40-3.迎春に地獄の予感


グリーンキーパーの野帳付録spin off
2010年2月号 40.塩ょっぱさも中くらいなりおらが春 より............




40-3.迎春は地獄地獄の予感




《前回を御覧でない方はこちらから............》

「ばかぁ、俺だって 狼なんか一回か二回しかお目にかかったことがねぇや」

 ――――――――そうせせら嗤った とっつぁんは、『松の内は殺生したくねぇ』と云って出かけるのを渋っていた......ってか、野生の狼を見たことがあるってのは 本当なんだろうか......



40-2.初春は獣づくしで


グリーンキーパーの野帳付録spin off
2010年2月号 40.塩ょっぱさも中くらいなりおらが春 より............




40-2.初春は獣づくしで




《前回を御覧でない方はこちらから............》

「駄目だよ、sibatamiさんばっかりおいしい、、、、正月迎えたら 神祟りがするよ」

 ――――――――って、ちゃんと姐ぇさんと正月の留守番が出来る初詣の大吉のおみくじよりも尊い当たりくじをずっこ、、、しないで引き当てたんだから 祟りも災いもあるもんか


40-1.こいつは春から・・・・・・


グリーンキーパーの野帳付録spin off
2010年2月号 40.塩ょっぱさも中くらいなりおらが春 より............




40-1.こいつは春から・・・・・・




『仕事?お前sibatami何処まで無駄に熱心まめ勤勉まじめなの?』

――――――――そう言って、sibakuroは呆れ果てたような笑いを浮かべていた