「これ、伐るんですか?」







ええぇと、昔話ばかりで恐縮です。
どうも歳をとると  【;T゙-T】  どうせロッカンシンケーツーだし繰り言が多くなってしまって・・・・・・






で――――――――
実際にBゴルフ倶楽部 18ホールを預かったとき。
流石に途方に暮れたね。
パッティンググリーンは雑草スズメノカタビラだらけ、フェアウエイもティインググラウンドも裸地だらけ。おまけにコースの中、なんだかくすんじゃって、、、、、、薄暗いし――――――――
そんなていたらく、、、、、をコースの中のそこここ、、、、で目の当たりにしては、
〔カネとヒト〕を減らすだけ減らして、二進も三進にっちもさっちももいかなくなっちゃっているんだなぁ、
ってのが、何ともね、もの悲しい気持ちとともに、しみじみと身に染みてくるんです。


これは――――――――
何か、〔全然別の角度〕から仕事を考えないと、今までの正攻法じゃぁ、とても「何とか出来る」わけ、ないよなぁ
コースの中を、がた、、のきたバイクで走り廻っているうちに、そんな気がしてきました。


とりあえず、この暗ぼったい、、、、、のを何とかしようぜ
って、思って、
なんだよ、この木はよぉ。枝、こんなに低いまんまじゃぁよぉ、邪魔だろうがよぉ、
って、ノコギリを手にしたのが多分、事の始まりとっぱじめ
今でも良く覚えています。
Bゴルフ倶楽部の№4ホールの右側。№8ホールとの境の林帯とも云えない樹群でした。






その前にも、幾分兆候はありまして――――――――
Gゴルフ倶楽部の改修工事を担当したときも、土を動かすのは外注の業者オペさんにやってもらいながら、sibakuroはホールの左右の林帯に潜り込んで、チェーンソーとノコギリを振り回していました。
ハウスもコース課の現場の連中も、
「sibakuroは、なんで藪に潜っているんだ?」
と云う顔つきで見ていましたが、
知ったこっちゃぁなかった
みたいですよ(笑






で――――――――
最近は、Bゴルフ倶楽部のコースを眺めて歩きながら、
しかし、自分が仕事とは言え、本当に景色が変わったよねぇ
って改めて感心しきりのsibakuroです。


――――――――その一方で
最近、伐採の段取りや考え方が変わったよね、
って、こちらも改めて感じます。
伐り倒す木と残して置く木の選び方や、手順が明らかに変わりました。


以前は、どこかの林帯の仕事をするときに、
これとこれ、、、、、を伐って・・・・・・
なんて逐一考えていました。
今は、もっと大雑把。
この固まりと、この固まりを取ってみれば・・・・・・
なんて考え方です。
つまりは、木一本、、単位ではなくて、何本かの固まり単位で考えるようになってきました。
当然、伐採を掛けたあとの木の残り方が、大分に違います。
以前は林を透かす様なイメージで木を伐っていましたが、最近は、いくつもの小さな樹群として残す様なイメージです。
多分、キーパーになってからこの方の仕事を全部リセットして、始めからやり直したら、全然違うお絵かき、、、、になることは、sibakuro本人が一番良く分かります。


今でもコースの中を経巡り歩きながら、そこここ、、、、、に見られる自分の過去の仕事に、
これ、まだまだ甘いよなぁ
って、思います。
今だったら、もっと、こう、だなぁ・・・・・・
って。
にやにやしながら、あと何年かしてとりあえず、、、、、一段落したら、思いっきり手直し、、、してやろうか、なんて・・・・・・


そのでん、、ですから、伐った跡に植えた花木の配置なんかも結構不満だったりします。
歳を取るとともに趣味も変わるようで、
これで出来上がり
と云ってご満悦になることはないのかも知れません(笑






さて、伐る方の話の続きですが――――――――
林帯を前にして、伐る木・残す木の選別をする時の考え方、です。
だだっ広い、、、、、ところにぽつん、、、と立った木をどうこう、、、、するのならいざ知らず、相手は林帯です。何十本とか、何百本単位の固まりを扱う仕事では、余程に見所のある木でもなければ、ことさらに取っておいても仕方がない・・・・・・、とまでは云いませんが、樹種が近いものであれば、ちょっと離れればもう人の目は固まりにしか見てくれませんから、一本いっぽんの木に近視眼的な考察をしても、反って全体のバランスを見損なうことが多かったりするようです。
まず、明らかに要らない木、
――――――――幹が股になったものや、成長の悪い木、姿の悪い木など
反対に、残しておきたい木
――――――――ヒノキの人工林の中に自生していたヤマザクラとか、モミジとか。あるいは、姿が良くて、正面に出してやりたいような木
なんかを指定して、あとはひたすらに固まりで取った・残した、、、 、、、後の景色を想像します。
後で、伐採の〔キーワード〕としてあれこれと私見を述べますが、人間の視覚とか、感覚に訴えるテンポ・リズムなんかと、辺りの景色とを勘案しながら、ひたすらの想像力を働かせて、結構大きめに空間を空けていくような伐採の段取りをしてゆきます。


最近は、相当に大胆な仕掛け方もするようになりましたねぇ。
本当に、余所のコースさんでは、ちょっと考えられないような、やらせて貰えないような仕掛け方ですが、ね.
――――――――って、木を伐る事情わけになって無いじゃん(笑